住宅設計あれこれ 普通の家

南條設計室が設計監理した最初の住宅は、川崎市宮前区のTK邸 1986年竣工です。木造在来工法でつくられたこの住宅は、ご夫妻+子ども3人という典型的なファミリーの為の住宅でした。高低差もある変形敷地にメーカー住宅が馴染まないと気がついたオーナーからの依頼でした。


メーカー住宅に疑問をもつ一方、建築家は自分の要望を聞いてくれないのではないか、という心配もあったようです。
建築家にも様々なタイプがあるのは事実です。マスコミに登場する住宅作品の中には、誰の為の住まいか首を傾げたくなるような奇抜な作品も見受けられます。
私たちは当時から健全ないえ、すなわち「普通のいえ」づくりを追求して参りました。10年、20年と時を経たこれまでの当社の住宅の修繕やリフォームする機会が増えてきた昨今、

「普通のいえ」にしておいて良かったとつくづく感じます。