2008年1月16日 代官山ヒルサイドプラザ
御紹介いただきました日本建築家協会、渋谷地域会、通称「JIA渋谷」の副代表を務めております南條でございます。
本日はかくも大勢の建築を愛する皆様にご来場いただき、大変うれしく思います。
テーザーさんの講演をいただく前に、少しだけお時間を頂戴して、この講演会の開催のお手伝いをしております、私たちJIA渋谷の御紹介をさせていただきたいと思います。
社団法人日本建築家協会は、建築設計を業とする建築家の団体で、全国の約5000人の建築家が加盟しております。
その中で、渋谷区に事務所をもつ会員、あるいは渋谷区に住むものが、約200名おりまして、ここ代官山ヒルサイドテラスを含む渋谷区という地域に密着した、「いえづくり」や「まちづくり」に建築家という専門性をもって積極的にかかわっていくことを目標に活動しております。
本日は受付にて、このようなパンフレットをおくばりしました。
ここに渋谷区の地図が示してあります。
渋谷区ってこんな形をしているんですね。
日本建築家協会の本部もここ渋谷区にございます。
そして赤丸が会員の所在地、青丸が会員が設計した建物の場所を示しております。
そしてこの面には会員の名前が載っております。
これからもますます活発な活動を展開していく所存です。
是非この機会に私たちJIA渋谷の存在を知っていただき、様々な場面でよりよい渋谷区にするため、皆様のお役にたてればと念じております。
4年後の2011年には、世界建築家と、通称UIAの世界大会がこの東京で開催されます。世界建築家連合というのは、いわば建築家の国連、世界大会というのは、いわば建築家のオリンピックなのです。世界中から1万人を超える建築家が、東京に集い、建築というものの素晴らしさ、大切さを社会にアピールすることになろうかと思います。日本建築家協会、そして私たちJIA渋谷では、4年後の東京大会にむけて、そのホスト役として今から準備を進めております。
そんななか、オーストリアからハインツ・テーザーさんをお迎えして、2月3日までお向かいのヒルサイドフォーラムにて、氏の建築展を開催する運びとなりました。テーザーさんの建築作品を通して、また展覧会全体がかもしだす、建築という文化・芸術の喜びを皆様と共有できますことは、この上ない喜びであり、また2011年に向けての、幸先のよいスタートと思っております。
そして本日、この場において、テーザーさんのじかのご講演を拝聴する機会を得ましたこと、そして私たちJIA渋谷が微力ではありますがお手伝いできたことを、こころより感謝する次第であります。
さて、ハインツ・テーザーさんの御紹介をさせていただきます。
ハインツ・テーザーさんは、ウィーンを拠点に活動するオーストリアの代表的な建築家であり、欧米では「建築の詩人」として広く知られるところであります。
日本ではこれまでテーザーさんの建築を知る機会がなく、はじめてという方が多いかも知れません。それゆえに、今回、建築展、そして講演会が開催されたことは、大変意義深いものがあると思いますし、オーストリア大使館をはじめ、実行委員会に参加、あるいは協力された多くの企業や人々に敬意を表するとともに、感謝申し上げるしだいです。
テーザーさんは1936年にオーストリアのインスブルックでお生まれになりました。
1961年から1965年、ウィーン芸術アカデミーにおいて、建築を学ばれました。
そして1973年からウィーンを拠点に建築家として設計活動を始まられます。
1980年代以降は、ヨーロッパを中心に多くの大学で教鞭をとり、2000年には、
ハインリッヒ・テッセナウ賞を受賞されておられます。
作品は、教会や美術館を中心に、歴史的な建築物の改修や増築のプロジェクトも多く手がけられておられます。それらをこれからご本人に映像を通してご紹介いただくことになろうかと思います。
では、テーザーさん、よろしくお願い申し上げます。
ダンケ・シェーン