代スキ会『第6回代官山エコモコサロン』議事録
日 時:2006年7月22日(土曜日)午後3時~6時
場 所:代官山コミュニティルーム
主 催:代官山ステキな街づくり協議会、
共 催: 代官山エコモーション’06実行委員会
岩橋:
南條さんはこのエリアでご活躍している建築家です。以前、400~500ユニットの共同住宅の計画中に自転車の共同利用を考えることになったそうです。今日はその話をぜひ伺いたいとお願いしました。
南條:
2年半ほど前から代官山に移ってきました。はじめに申し上げておきますが、私は共同利用の専門家というわけではありません。
私が共同利用に携わったのは下丸子のシエルズガーデンです。ファミリー向けのマンションで自転車の数は1世帯当たり2~2.5台が要求されました。しかし、数回乗ったきりほとんど使わないまま置いてあるケースや、一家族で何台も止めてしまうケースなど、大きな駐輪場を作ってもなかなか有効に機能していない実態があると感じていました。そこで話に上がったのが共同利用の試みでした。受付窓口を用意し引渡日時、部屋番号、名前など必要な項目を記入表に記入します。それに記入して鍵を受け取り、奥に進むと駐輪場があります。チャイルドシート付の婦人用~マウンテンバイクなどさまざまな車種、合計42台が用意してあります。利用開始から3年が経ちますが破損や交換もなし、管理状態も良好でした。
貸し出しは一日に5~14台、利用時間は1時間前後がメインのようですが、全日借りる人もいるようです。利用上のトラブルについてですが、一般的にあげられるのは破損・故障・盗難・利用中の放置による撤去などですが、これらのトラブルもほとんどないようです。仮にこれらのトラブルがあった時は使用者個人の責任で対処するそうです。ここであげられた最も多いトラブルは鍵の破損だそうです。多種類の自転車があるので、鍵の扱いもそれぞれ違うようです。また、利用時間の延長などもあるようです。将来的には老朽による機種の入れ替えなど、その際はどうするかが問題とされているようです。
岩橋:
オートバイやスクーターなどの貸し出しは行っていないのですか?
南條:
当初はレンタカーを検討していたのですが、車・バイク・スクーター共に法律的に難しい要素を抱えています。また実際に、そうした要望も今のところは無いようです。
岩橋:
このマンション周辺の地形はどうなのですか?
南條:
フラットな場所でサイクリングコースなどもあります。
米本:
パンクなどにはどのように対処するのですか?
南條:
パンクなどの小さなトラブルも全て個人責任のようです。今のところそういったトラブルもほとんどないようです。